二次創作で長い小説を書きたい人へ(ツイートまとめ)
RTの他人宛の相談見て思ったんだけど、2000字ぐらいの小説しか書けない、もっと長く書きたいっていう件、2000字を5000字にすることはできても2万字にすることはできないっていうか、元々あるプロットをいくら緻密に描写しても長くするには限界があると思う。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
っていうのは、2000字ぐらいの小説ってたぶん起承転結があるような物語じゃなくて、ひとつの場面だけを描いたものだと思うので。それをただ描写を緻密にして文章量増やしたところで、ダラダラと長ったらしいだけの無駄の多いものになってしまうと思う。読んでる方もたぶん途中で飽きる。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
だから、2000字を倍の文字数に増やしたいなら描写を丁寧にするだけでもいいけど、もし数万字の長編を書きたいなら根本的な話のつくり方から違ってくるよね。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
長い話にするには長い話向きの内容が必要ってこと。
もちろんひとつの場面だけでは長編小説はできないし、何度も場面転換が必要で、そのひとつひとつに意味がなきゃいけないし、見せ場や伏線も作らないといけない。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
長いからって読者に途中で飽きられたら意味がない。
だから、本当は「どのぐらいの長さの話が書きたいか」じゃなくて「どういう話を書きたいか」で長さが決まってくるんだよね。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
元々いち場面だけしかなった話をもっと長くしたいなら、前後に場面を増やすとか、それがどういう物語の中のいち場面なのか考えて話を膨らませてみるのもいいと思う。どうしてその場面のようなことになったのか、そこで主人公がそう思った背景には何があったのか、その行動の結果どうなったのか。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
別にそれが悪いってわけじゃないんだけど、二次創作でよくある2000字ぐらいのSSって「物語」ではないんだよね。長編小説とは全く別の類のものと考えたら方がいい。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
でも、ジャンルによるけど二次創作ではむしろ2000字〜数千字の掌編が好まれる印象あるんだけど。
特に今の時代はピクシブよりツイッターが強いでしょ。二次創作だと公式のキャラの誕生日や何かの記念日で絵師さんならその日に絵をアップするでしょ。字書きも記念日SSあげたいけど、短いの書けないと難しいのよ。ツイッターに画像添付できるぐらいの長さじゃないと。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
書くのにも時間がかかってしまうし、今執筆中の他の原稿を中断して記念日モノを書くのにそんなに長時間かけられない。また、同じ日に多数の作品が上がってくるくるわけだから、読む方も一つ一つにそんなに時間かけられない。ササッと書けて、読む方も気軽に短時間で読める方がいいの。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
これはうちのジャンルが長文読めない人が多い特殊なジャンルなだけなのかもしれないけど…ホントに常々そう思ってるよ。長いの書けなくて悩んでる人とは逆で、短いの書けなくて悩んでるよ。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
あとね、細かい状況描写の必要性について。これは小説に限らず映画とか見てても思うんだけど、例えば映画って、冒頭は淡々とした日常の描写画続くでしょ。あの部分が長い年月つまらなくて飽きちゃったりもする。でもあれは視聴者をその物語の世界に感情移入させるために必要な部分なんだよね。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
もちろん、登場人物紹介や時代背景なんかの設定紹介でもあるけど。でもそれならそんなに長々とやらなくても「西暦☓☓年、東京。私は○○、17歳の女子高生。部活は○☓で彼氏ナシ。でも同じ部の△先輩に片想いしてるの」って一言で簡潔に説明しちゃえばいい。何故そうしないかっていうと、
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
やっぱり視聴者(読者)にそのキャラの気持ちに寄り添ってもらうためだったり、その世界に没頭してもらうため。感情移入させるためなんだよね。たとえば「主人公は虐めにあっていた」って一言で説明されるのと、実際に虐めのシーンがあるのとではどっちがより主人公がかわいそうに思える?
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
描写画→描写が
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
長い年月→長いと
誤字多くてすみません https://t.co/rVIpSf5eKQ
つまり、その物語の世界がどういう世界で、登場人物がどういう日常を過ごしているのか、どういう性格でいつも何を考えているのか、そういうことを映画なら映像で、小説なら文章で視聴者(読者)に疑似体験させて肌で感じてもらう。そのために作品冒頭の日常描写があるわけ。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
で、これはあくまで私の持論なんだけど、一度読者をその世界に引きずり込むことに成功したら、あとは状況描写は最低限でもいいと思ってる。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
それに、二次創作の場合だとそこがどんな世界で登場人物がどういう人かはわざわざ描写しなくても読み手は既に知ってるから、この場合も最低限でいい。
じゃあ二次創作で必要な最低限の描写とは何か?
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
それは公式に描かれていない、あなた独自の解釈や、その物語の中だけでの(公式とは違う)設定や人間関係。
たとえば公式で恋愛関係じゃないキャラ同士があなたのその作品内ではどういう関係性なのか。また、普段は何をどう考えている人間なのか。
そのキャラの部屋が公式で出ていない場合はどんな部屋なのか、そこにそのキャラの性格を表す何かが置いてあったりするのもいいよね。それから、そのキャラにはCPの相手がどう見えているのか。ここかなり重要。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
その辺りだけ書けていればあとはもう、あんまり細かい描写は必要ないんじゃないのかな。
で、細かくなくてもその都度最低限必要な描写というのがあります。それは、今がいつなのか(季節や時間)、そのキャラが今どこにいるのか、周りには何があるのか、その場にいるのは誰か。あとはキャラが話しているときどんな体勢でどんな表情をしているのか。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
動きがあるときはどんな動きか。それだけ読者にわかるように書いてあれば充分だと思う。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
服装がいつもと違う場合はそれも書いてあったらいい。
すごく初心者向けみたいな説明になっちゃったけど、セリフと気持ちの描写以外に何を書いたらいいかわからない場合、必要最低限書かなきゃいけないのはこういったことです。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
あとは長くしたければ前後の場面数を増やして話を膨らませる。前には元の場面の理由やきっかけを、後には変化や後日談を。
小説はただ長ければ長いほどいいってわけじゃない。無駄な描写がダラダラ続くのが苦手な読者もいるから。活字を読むのが好きで好きでたまらないって人ならいいけど、そういう人ばかりじゃない。特に二次創作では、普段は小説苦手で読まないけど推しカプの小説だけは読むっていう人もいます。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
そういう読者にとっては話がサクサク進んでくれる方がいいのです。もちろん、今この場面はどういう状況なんだ?っていうのがわからなきゃダメですが。だから「最低限」って言ってる。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
短い話を短期間で何本も書ける書き手の方が、長編書きよりもありがたがられる場合もあります。ほんと、ジャンルによりけりですが。
— 抹茶ぷりん (@mattyamacha) 2019年11月15日
まずはその界隈で好まれる傾向を見てみて。書き手にどういう人が多いかではなく、どんな作品が人気があるのか。そして、自分が書きたい話に合う長さを見極めましょう。