腐女子が二次創作について語るブログ

二次創作に関する愚痴とかお悩み相談とか小説の書き方のついて書いています。

ピ○シブでそこそこブクマ数が伸びる小説の作り方


今回は、タイトル通り「ピクシ○でそこそこブクマ数が伸びる小説の作り方」を皆様にお教えしようと思います。

ただし、二次創作限定のお話です。

また、あまりにも読者の母数が少ない界隈では、これから書くことを実践してもブクマ数を伸ばすのは無理ですので、どうかご了承ください。

それと、この方法を実践していただくうえでの大前提として「基礎的な文章力」が必要です。
「基礎的な文章力」とは、ここでは、誤字脱字、文法ミスや言葉の間違いが少なく、ある程度読みやすい文章が書けることを指します。
ここに自信がない方は、下手な技巧を凝らすよりも、まずは文章力から身につけましょう。

ちなみに、「そこそこ」と付くのは何故かと申しますと、そんなに簡単に神字書きになる方法なんてないからです。
神になるには天性の才能と努力、経験、センス、運など様々な要素が必要となります。
神にはかないませんが、ここに書いてあることを実践すれば「そこそこ」にはなれますよ、ということです。
「私の小説、おもしろいはずなのに全然伸びない……」と悩んでおられる方に届けばいいなぁと思っております。

また、支部ツイッターでは数字を伸ばす方法がかなり異なります。ツイッターではコミュニケーション能力が物を言いますが、支部では全くといっていいほどコミュ力は関係ありません。
ここでは支部での方法のみ書いていきます。

では早速本題に入ります。
支部でブクマ数をそこそこ伸ばす方法は、次の5つです。

①できれば規模の大きいジャンルで書くべし
マーケティングするべし
③読む前に内容がわかるようにすべし
④目立つ表紙にすべし
⑤とにかく量産すべし

それでは、一項目ずつ詳しくご説明していきますね。

①できれば規模の大きいジャンルで書くべし

「それができれば苦労はしないよ!」という声が聞こえてきそうですが、ごもっともです。
ですが、冒頭にも書きましたように、分母の母数が少なければブクマ数だって伸びようがないんです。
たとえばABを好きな読者が5人しかいなかったら、ブクマを5以上にするのは無理です。
そりゃあ、新規開拓しようと読んでくれる人もいるかもしれない、という期待もあるでしょう。
でも、そんな奇跡のようなことはほとんど起こりません。
ですから、今流行りのジャンルに極力アンテナを張って、自分の好みのキャラやCPがいないか注意して見てみましょう。
もし承認欲求を満たすためだけなら、そんなに好きなCP(キャラ)じゃなくても、一度試しに書いてみるのもいいかもしれません。

マーケティングするべし

今回一番私が言いたいのはこれです。
ブクマ数を伸ばしたければ、市場調査をしてください。
具体的に何をすればいいかと言いますと、まずは界隈でブクマ数の多い小説のタイトル、タグ、キャプション、冒頭の数行を、片っ端から見ていってください。全文は読まなくても構いません。
数多く見ていくうちに、だんだんわかってくるはずです。その界隈でどんな設定が人気があるのかが。
たとえば、居酒屋で酔っ払った主人公が恋人のことを仲間に惚気るシチュエーションとか、恋人に彼女ができたと疑う主人公の誤解が解けるお話とか、割と特定のシチュエーションが人気があったり、大きく分ければハッピーエンドかバッドエンド、パラレル設定だとアイドルパロや学生パロ、社会人パロなどの「○○パロ」といったもの、特殊なものだと女体化や年齢操作ものなど。
文体も、装飾華美で堅苦しいものが人気の場合もあれば、セリフメインの脚本風やラノベ風文体が好まれる場合もあり、界隈によって様々です。
作品の長さも、界隈によって長いものが人気があったり、逆に短いものがウケが良かったりと、それぞれ違います。
また、とにかくエロさえ書けば伸びるというような説もありますが、これも界隈によって差があり、全年齢向け作品がR18作品に圧倒的に差をつけている界隈もあるのです。
ちなみに、R18作品の場合は大抵どの界隈でも、タグに「♡喘ぎ」「濁点喘ぎ」「結腸責め」「射精管理」など特殊設定盛り盛りのものが人気が高いようです。
とにかく、ブクマ数の多い作品を多数リサーチして、界隈でどんな設定や内容が人気があるのかを見極めましょう。

③読む前に内容がわかるようにすべし

さて、マーケティングリサーチが終わったら、次は実際に作品を書きましょう。
ですが、重要なのは本文よりもガワです。
つまり、タイトル、タグ、キャプションなどの外側から見える部分。
本文を読む前に、ガワを見ただけで内容がわかるようにしましょう。
支部のブクマは、実は「後で読む」目印として使っている人も多いのです。
ブクマと「いいね!」の数が違うのはそういうことです。気になった作品にはとりあえずブクマを付けておき、読み終わってから「良かった」と思ったものに「いいね!」を付ける、という使い方、していませんか?
要するに、ブクマが多いのは「読みたいと思った、気になった作品」、「いいね!」が多いのは「実際に読んでみて良かったと思う作品」なのです。
つまり、ブクマ数を伸ばすためには実際に中身を読んでもらう必要はないんです。
「気になって」さえもらえればいい。
そのためには、タイトル、タグ、キャプション、そして本文冒頭でも内容や雰囲気がわかるようにすることが大事です。
タイトルは「○○が✕✕する話」などのようなラノベ風タイトルがおすすめです。
内容的にシリアスでラノベ風タイトルが似合わない場合もあるでしょう。その場合はキャプションに誰が何する話なのかを書きましょう。
昨今の若者は、小説の内容が前もってわかっていないと怖くて読めないという人が多いらしいです。
また、読者は選択肢が多い中から読むものを選ぶので、内容説明が具体的だと他と比較がしやすくなり、助かるはずです。
そんな読者さんたちのためにも、特にキャプションにはしっかりとわかりやすいあらすじを書くことをおすすめします。
また、本文冒頭では、文体や雰囲気がわかると同時に、読者が「続きを読みたい」と思えるような工夫もあると良いです。
たとえば、クライマックスシーン、音楽で言えばサビの部分をいきなり冒頭に持ってくるという手法もあります。
インパクトのあるセリフで始まったりするのもおすすめです。

④目立つ表紙にすべし

前項と同様、読者に「気になる、読みたい」と思わせるためには、パッと目を引く表紙も重要です。
もしイラストを依頼できる絵師さんがいるなら、描いてもらうのも良いでしょう。
ですが、イラストでなくても今は支部でもたくさんの表紙を選べますし、かんたん表紙メーカーのような便利ツールもあります。支部で表紙用の素材を無料提供してくれている人もたくさんいます。
自分の作品の雰囲気に合っていて、なおかつ他の作品の表紙に埋もれない、パッと目を引く表紙を目指して作りましょう。

⑤とにかく量産すべし

マイナージャンルなら支部に上がっている小説を全て読むという人も多いでしょう。
ですが、メジャージャンルですと全部読むのは時間的に無理です。そうなると読者はたくさんの作品の中からどれを読むのか選ばなければなりません。
こういった界隈ですと、そのジャンルが人気が出る以前から書き始めていた書き手さんが非常に強いです。
要するに、まだ作品数が少ない頃から書いていたので、読み手の目に止まりやすく、読まれやすかったのです。
その時期についた固定ファンは、ジャンル人気に火がついて作品数が増えた後も、その書き手さんの作品を読み続けます。知っている書き手さんだと安心できるからです。
そのような古参の書き手さんには新規参入者はなかなか敵いません。
張り合うつもりなら、とにかく今からでも量産するしかありません。
まずは試しに全年齢向けとR18、掌編と中編など種類の違うものを一通り出してみましょう。
そこでブクマの付き方を見て、どの形式が人気があるのか、または自分に向いているのかがわかるはずです。
ブクマ数が多かった種類のものをどんどん書いていきましょう。
更新が早い書き手さんは読み手の方々から好かれますし、自分の作品が増えれば増えるほど、他の書き手さんの作品の中から読み手の目につく割合も増えていきます。
ぶっちゃけ、質より量、数撃ちゃ当たる方式です。
読み手の目につく回数が多ければ多いほど、読み手が気になってくれる確率も上がります。

さて、「支部のブクマ数がそこそこ伸びる」小説を作る5つの方法についてご説明しましたが、おわかりいただけましたでしょうか。
要は、マーケティング力とプレゼン力が大事なのだと思います。
また、結局は支部のブクマ数なんて小説の実力とは関係ない、ジャンル(キャラ、CP)の人気に大きく左右されるものなのだということが、おわかりいただけたことと思います。
そうとわかっていても、ブクマ数伸びてほしい。切実にそう願う人々のために、今回は書かせていただきました。